強迫性障害を治す・・・・までいかなくても、改善するために本で読んだことをまとめてみました。
実際に私も役立っています。
脅迫行為をとことんまでやる
あえてとことんまでやってみるのです。
実はとことんまでやっても気が済むことはなく、やればやるほど気がすまなくなってくるのですが、一生そればかりしているわけにはいきませんから、必ずいつかはやめることになります。
いつかはあきらめざるを得ないのです。
でもあきらめるというところまでくるころには、体も心も疲れ果て、ぐったりしている状態のはず。
このときに「強迫観念が決して起きない」という心境を感じられればしめたものです。
強迫行動は「○○をしなければ◆◆になる」という思い込み(強迫観念)からきますが、その◆◆が絶対に起きないことがわかるんです。
そうすると恐れていることと現実を別物として考えられるようになる。
この思考ができるようになるとかなり楽になります。
が、強迫行為はしないほうがいいというのが基本です。これはいちばん極端な改善方法です。
強迫観念について考えすぎない
それができれば脅迫障害ではないのですが(苦笑)、できるだけ意識を別のほうへむけることで脅迫行為をしなくて済む可能性が高くなります。
・考えない
・別のことを考える
・好きなことをして気を紛らわせる
など。いちばんしてはいけないことは、
思いめぐらしたり、強迫観念を追い出してやろうと考えること。
そんなことをしても絶対に勝てません。
とにかく
無視しましょう。
慌てない
慌てそうになったら、パニくりそうになったら、まずは
「ひと呼吸・深呼吸」。
すぐに対応しない、どんなに時間をかけても大丈夫なので、とにかくゆっくりのんびり慌てないことです。
恐れていることをあえてしてみる
強迫観念の対象になっているものに近づくと、大抵恐ろしいまでの強い強迫観念にとらわれはじめます。
なので普段からそういうものには意識的に近づかないようにします。どうしても行かなくてはいけないときでも、誰かに代わりに行ってもらったりします。
しかしそうやって毛嫌いするものを避けていると、どんどん苦手なものが増えていくのも事実。敵はエスカレートしていきます。
つまり恐れて逃げてばかりだとこの先どんどん辛いことになるのです。ぶつかるにはありえないほどの勇気が必要ですが、比較的自分の中ではマシなものからチャレンジして、徐々にハードルの高いものに挑戦する。
そうやって徐々に強迫性障害を克服できた例が実際にあります。
もちろんぶつかったあとは強迫性行動を抑えるのに一苦労することになりますが、「手を洗いたい!」という衝動をじっと我慢する。
何か楽しいこと、没頭できることを考えたりしたりする。できるだけ気を紛らせる。
これを繰り返すと「意外とできるじゃないか」と、耐えられる自分に気づきます。
しかも「これに触れば○○になる」と頭の中の世界で恐れていたことはひとつも起きません。そして案外思っていたほどの衝撃は受けません。
どうしても衝動が我慢できない人は、
強迫行動の回数を減らしたり制限するのがおすすめです。
「手を洗うのは10回まで」「10分シャワーを浴びれば十分」とあらかじめ決めておいて、多少納得できなくても「大丈夫だ」と自分に言い聞かせてやめるのです。
不潔恐怖に限っていうと、こうやって段階的に行うと効果的な場合が多いそうです。
それ以外の強迫性障害の場合は一気にすぱっとやめるのが良いようですね。
自己啓発書はほどほどに
自己啓発書によく書かれているフレーズに、
「普段の意識が自分をつくる」
「潜在意識をうまく活用するにはとにかく毎日思い続けること、毎日思い続けることでそれは現実になる」
というのがあります。
これはまさに強迫性障害者にとってはワナです。
思ったことが実現してしまう=実現してしまうまえに強迫性行動をしなければ!!という思考になるからです。
強迫行為に磨きがかかってしまいます。
強迫性障害者は「何を思っても、何をイメージしても、それは絶対に現実にはならない」と思わなくてはいけないのです。
強迫観念が実現することはありません。
不安を残したままでいいと言い聞かせる
ちょっとでも強迫観念が残っているうちは完治しないと思うのはどうやら違うようです。
綺麗に強迫観念がなくなったらどんなに楽だろうと思うかもしれませんが、人間はある程度は必ず考える生き物です。
ゆえに必ず多少は不安もあります。
問題はその不安について過剰に考え、固執すること。
不安が強迫観念に変わらないようにするには、無視すること、何か違うことをして気を紛らしてしまうことです。
さらっと受け流し、いつか解決できるだろうと軽く考えるようにします。